富士山 大池ホテル

2016年9月29日です。
本日は晴れ、富士山は一応見えています。

御坂峠でトイレの話を小説風に。

昨日用事があり甲府へ行った。
車で河口湖から甲府に行くためにはいくつか方法があるが、
御坂峠を越えていくのが一番ポピュラーで簡単な方法である。
帰り道に実に間抜けな、しかし重大な事件に遭遇することになる。

カフェラテを片手に私は帰路に着いていた。
オーディオからはエルヴィスの『A Little Less Conversation』が流れている。
低重心の心地良いリズムが車内を包む。
車のスピーカーを交換したのはやはり正解だった。
いつも耳にしている曲でも全く雰囲気が違う。

御坂峠を越える手前で雨が降った。
思わずこめかみに力が入る。
夜に暗い峠を越えるだけでも苦労するのに、
雨まで降るとは、相変わらず運がないな。苦笑
「泣きっ面に蜂」おまけに腹痛にまで見舞われた。
カフェラテなんて飲むからだ。乳製品とは相性が悪いのに。

ふ、と冷や汗が流れる。
「あれ?もしかして。一番最寄りのトイレは峠を越えたコンビニか?」
この腹痛は長く待ってくれそうにない。スピードを若干速めた。

走り続ける中で若干の余裕を感じている。
雨ではあるが夜ということもあり順調に山を登っている。
意外とスムーズに行けそうだ。お腹の調子もそこまで悪くはない。
山頂ののど元まで差し掛かると気圧も上がりフロントガラスが曇ってくる。
この暗闇おまけに雨をスモークのかかったまま走る自信はない。
視界をよくするために「フロント」のエアコンを入れる。
これが運の尽きだった。今までおとなしくしてくれていた龍が暴れ出した。
エアコンのおかげで車内が急に冷えたためだ。

この龍は少しでも冷えると暴れ出す。
そして二度目の暴走は沈下することがない。
出るまで暴れ続ける。時間がない。
もう車は峠を下り始めている。
間に合うかわからない。

前を走るトラックは私の体調など知る余地もなく、
極めて安全運転だ。秋の交通安全週間です。
今の私にはそんな余裕がない。
「減速!スピード注意!」看板が目に付く。
今の私にそんな余裕はない。
普段は通っても気付かない電工掲示板、
「秋の交通安・・・今の私にそんな余裕はない!

結果的にトイレは間に合った。
コンビニの清潔なトイレの中で考える。
もしあの時コンビニに駆け込んでトイレに先客がいたら。
「危なかった。」

コンビニでトイレを借りるだけで帰るのは私のモラルに反する。
自身の脳がレジに持って行った商品を見ると自分でも理解できない。
新しいカフェラテを片手にまた私は帰路に着く。

間抜けな話を長々失礼いたしました。

これからちゃんと仕事します。
頑張ります。

三代目 渡邊大介